こんにちは。
Football Management Group代表の坂本です。
前回に引き続き、「Jリーグの外国人枠」にフォーカスしていきたいと思います。
先月16日のJリーグ実行委員会で、来季からの外国人枠の拡大(J1で3人→5人など)が議論され、同25日の理事会での承認が注目されていました。結果的に、承認は今月(11月)の理事会に持ち越しになったようです。
1人が出場できたアジア枠は廃止の一方、タイなどの選手を日本人扱いとし人数制限のない提携国枠は使用できる方向で、理論上は従来通り先発全員が外国人という布陣も可能となる。
(後略)
- 日刊スポーツ『J1、外国人枠を5人へ J2とJ3は4人拡大濃厚
(2018.10.26)』より一部抜粋
承認自体は持ち越しになったものの、以下のように整理できます。
①外国人枠(注1)はJ1は3人→5人。J2/J3は3人→4人。
②J1は下部組織出身選手2人以上との契約が必須(ホームグロウン制)
③来シーズン(2019年)より導入予定
④アジア枠(AFC枠)は廃止予定
⑤提携国枠は引き続き継続予定
(注1)ここでいう「外国人枠」は正確に言えば、「外国籍選手のベンチ入り、及び出場枠」のことです。「外国籍選手のチーム登録数」(従来は5人)はここでは触れられていませんが、無制限になる方針のようです。
ここで私が注目したいのはむしろ、④アジア枠(AFC枠)の撤廃(予定)です。
ご存知の通り、これまでアジア枠+1人があったお陰で、外国人枠が足りない場合でも、韓国人選手やオーストラリア人選手(オーストラリアはAFC圏内)を追加で補強することができました。
これが撤廃されると、外国人選手の国籍に関係なく、「よりリーズナブルな選手」が求められるようになるわけです。
もちろん、南米や欧州の選手に比べれば相対的に安価で、韓国人などは文化的にも日本に近いため、フィットしやすい等のメリットは引き続きありますが、例えば東欧や北欧、中南米やアフリカといった中堅・発展途上国の「リーズナブルな選手」達と同じ土俵に上がることになるのです。
ですから、Jリーグの外国人選手の国籍がより広く、バラエティ豊かになる可能性は大いにあると考えられます。
次回も引き続き、Jリーグの外国人枠について、考えていきたいと思います。
(つづく)
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