こんにちは。
Football Management Group 代表の坂本です。
前回に引き続き、「エージェント契約の中身」について、書いていきたいと思います。
前回は、最も気になる報酬額について書きました。
おさらいですが、選手からエージェントが受け取るフィーは、
基本報酬(固定報酬)からの%で決まるというお話でした。
では実際に、どのくらいの%が設定されているのか?
ここではまず、日本サッカー協会の仲介人に関する規約を見てみましょう。
4. 本協会は、仲介人に支払うべき報酬に関する推奨事項として以下を定める。
(1)選手が、当該選手のためにクラブとの選手契約の交渉をした仲介人へ支払うべき報酬の総額は、(中略) 基本報酬総額の3%を超えてはならない。
ー「仲介人に関する規約」(日本サッカー協会HPより抜粋)ー
つまり、選手の基本報酬(固定報酬)の3%が、報酬の上限として推奨されています。
J1クラブ所属選手の平均年俸が2000〜2500万円程度であることを考えると、
この3%に当てはめてみた場合、1選手あたりの仲介人の報酬額は、
年間60〜75万円程度という事になります。
仮にJ1クラスの選手を10名、顧客に抱えたとしても、
年間600〜750万円程度の報酬にしかならず、
かつ、この報酬には経費も含まれているのが普通です。
例えば、遠方のクラブに所属する選手のケアや、
クラブの強化担当とのミーティング等に関わる経費は、
全てここから捻出しないといけない事になります。
そう考えると、この3%という報酬制限は、
推奨事項ではあるものの、なかなか厳しい制限であると言えますね。
次回はテーマを変えて、「選手のスカウト方法」について、
書いていきたいと思います。
今週末5月26日(土)より、未経験からできる「サッカー選手仲介人養成講座」が開校します。
既に定員に達したため、申し込みを締め切りました。
今後も定期的に開催していく予定ですので、
情報は随時、弊社HPやFBにて発信していきます。
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(つづく)